以下、「HOUSING」(リクルート)1996年2月号より抜粋






傾斜地を生かしたスキップフロアの家。
オープンな間取りで広がりのある空間に

  京都府/Kさんのお宅
  延床面積/143.25平方メートル(43.3坪)
  設計/佐々木正明建築都市研究所
  施工/ツキデ工務店


中庭を囲んだコの字型プラン。外壁はふる煉瓦張り

 グリーンの三角屋根に古煉瓦張りの外壁、閑静な住宅街でひときわ目立っているのがKさんの家だ。Kさんは夫婦共働き、約4年前、資金計画にめどがつき、雑誌で見て家を建てる時はこの人にと決めていた佐々木正明さんに設計を依頼した。(中略)
 家づくりの大きな要望は次の3点。1.部屋を細かく仕切らず開放感があること2.モデルハウスのような型にはまった家ではないこと。3.別荘のような雰囲気があること。さらに、玄関は段差がなく仰々しくないこと。システムキッチンは使わない。一日中過ごしたくなるような寝室に。バスルームはリゾートホテルのように気持ち良く。各部屋の内装の色はそれぞれに変えたい、などなど各所に注文も出した。(中略)
 こうして完成したのが、敷地の傾斜を利用した、スキップフロアの家。玄関を上がるとトップライトのある1階ホールへ。1階は寝室とバスルーム、半階上がってLDK、子供室へはそこからまた半階上がる間取りとなっている。各部屋に間仕切りを設けずオープンにしたので、家中がワンルームのようにのびのびとして気持ちいい。
 佐々木さんはKさん夫妻の要望を整理して実現したうえ、LDK、階段室、子供室と、頭上の空間を吹抜けやロフトにして上手に利用。中庭を設け、窓の位置や大きさに配慮。縦に横に開放的な空間をつくりあげた。居室はもちろんのこと、階段室やホールまで光が差し込む快適な家である。


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