以下、「ニューハウス」(ニューハウス出版)7月号より抜粋
今回「木の家がいちばん」に再録されました。







(撮影:小林浩志(スパイラル))



自然素材を扱う技術を
住宅建築で広めたい

  京都府/Kさんのお宅
  延床面積/58坪
  設計/泉幸甫建築研究所
  施工/ツキデ工務店


自然素材を扱う技術を住宅建築で広めたい

 依頼を受けたときは、伝統技術が息づく京都の方がなぜ東京の建築家に、という驚きがありました。古都でも一般住宅の分野では、自然素材を使いこなす技術が失われつつあるのですね。外壁は泥壁ですが、私がいっしょに仕事をしている東京の左官職人が1日、指導にあたりました。しかし、さすが京都の職人だけあって技術をマスターするのははやかった。
 構造材、内装材には現地の工務店の紹介で初めて吉野スギを使用しましたが、適度な粘りがあって非常によい素材だと思います。内壁は漆喰に黄土を加えてやわらか味を出しています。和室は壁、天井とも土佐和紙を貼っていますが、これも京都の経師の技術力に感嘆させられました。伝統的な技術を住宅建築に生かすことができればと考えています。(泉 幸甫)

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