志賀・荒川の家 2006年9月10日(建物構造見学会/滋賀県大津市荒川)
 今回の建物は、杉の貫板に竹を編んで土を付けた壁や格子などを用いた木造軸組の伝統構法の建物で、それを限界耐力計算法(※1)という科学的な構造計算方法の裏付けの元に、筋交いや構造用合板などに頼らずに建てた家です。当日は屋根葺き、小舞竹編み、荒壁(土壁)塗りの作業を実施し、皆様に実際にご覧頂く予定です。
 外廻りの土壁は10cmの厚みとし、調湿性・蓄熱性を得るとともに断熱性も確保します。格子は構造体として、また意匠としての両方の役割を兼ねています。構造材は、土台・柱には吉野桧、梁は天然乾燥の吉野杉を使用しました。一部に湖北地方の民家の古材(ケヤキの柱と赤松の梁)を再利用しています。屋根は、「だるま窯」で焼いた、水を吸って呼吸する昔ながらの瓦を葺いています。「だるま窯」は半世紀ほど前までは我々の周りにもまだ存在していましたが、今では全国でも3箇所でしか焼いてないそうです。また、南側の一部の屋根には土を載せて緑化する計画にしています。
・加工場での刻み風景はこちら
・だるま釜についてはこちら
・上棟後の様子についてはこちら